認知症予防、ボケ予防といえば散歩や読書を思い浮かべる方は多いと思います。
余暇活動の使い方や日ごろの生活習慣は大切というのは
私のこのサイトでもよく話していますが
最近では、犬や猫、動物を使ったペットセラピー、アニマルセラピーというものが注目されています。
動物は人に大きな影響を与えることができ
気分が落ち込んだ時やなにか悩んでいるときに
ペット、動物と触れ合うことが気持ち変わった!
というのはよく聞きますが
認知症の進行予防や認知症予防にペットが良いという話が話題になっています。
一体どんなものなんでしょう?
ペットセラピーってなんだろう?
ペットセラピーとはアニマルセラピーの一種で、
他にもドッグセラピーなどがあります。
今までは比較的年齢が若い引きこもりの方に有効であると言われたり
癌の治療効果を高めるとしてアニマルセラピーが利用されてきました。
犬に限らず、イルカや馬などの大きな動物と触れ合うことが
健康促進に繋がると言われており
今回、認知症の方にも有効なのでは?という見方がされ始めています。
実際にアニマルセラピー、ドッグセラピーを導入している施設もあり
こちらの施設ではセラピー犬が日々、利用者さんに笑顔をもたらしているよです。
私は病院に勤めていますが
過去にデイサービスや通所リハができる施設にいたことがありました。
そこではアニマルセラピーが有効という話は聞いたことがなく
また私の身近でもドッグセラピーに力を入れている施設、デイサービス等は
あまり聞いたことがないです。
ただ動物好きの方は多いですし
普段は寝ているばかりの高齢者や
あまり体を動かそうとしない高齢者の方でも
セラピー犬に触れようと体を動かそうとするかもしれませんよね。
アニマルセラピーってどんな効果があるの?
具体的にどんな効果があるのでしょう。
上記で紹介したような活動量が減ってしまい
体をあまり動かさなくなってしまった方や
認知機能が大きく低下してしまった方に有効と言われています。
・介護者に対して、暴力的、拒否的な態度をとってしまう。
→気持ちを落ち着かせ、人に対しても穏やかな態度になるのでは。
・無表情なことが多く、笑ったり、感動することがあまりない。
→動物を通して笑顔をもう一度取り戻せるのでは。
・気持ちが落ち着かない、じっとしていられない。
→セラピー犬を通して、落ち着きを取り戻せるのでは。
などなど様々な効果が期待されています。
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身体的な効果よりもどちらかというと
気持ちや心といった精神的な効果が大きく
認知症による不穏、ストレス軽減に有効とされています。
認知症予防にはっきり良い、というようなデータはないですが
その人の気持ちを柔らかくする、ストレスを軽減させるという意味では
非常に有効だと個人的には思います。
アニマルセラピー、ペットセラピーは効果があると言われていますが
普及はそれほど進んでいないので、研究データが少ないのが実情です。
今後、もしかするとデイサービスにセラピー犬、セラピー猫がいるのは
あたり前になるかもしれませんね。
ちなみにこちらは実際のアニマルセラピーの様子です。
人と交流することが認知症予防に有効と言われていますし
現在の通説でもあります。
デイサービスや施設では人と接してコミュニケーションをとりますが
人見知りな方や、初対面の方が苦手という方もいると思います。
そんな人に対しては、動物と触れ合うということは
非常に効果的ですし、今後もっと広まってほしい、と個人的に思いますね(*^^)v
さて、今回はペットセラピー、アニマルセラピーについてお話しました。
注目、話題にはなっていますが
実際に取り組んでいるところは少ないのが実情です。
今後の普及に期待したいですね。