私は通勤で電車を使っているのですが、よく行きや帰りの電車内でクロスワードパズルやナンプレをやっている方をみます。
ちらっと問題を見て、あーこの四角にはこれが入るなー
なんて思うこともしばしばあるのですが、頭を使う作業として有名ですよね。
趣味でやっている方も多いそうで、頭、脳を使う作業なので認知症予防、ボケ対策として、クロスワードパズル、ナンプレをしている方も多いようです。
さて、今回はこのパズル、ナンプレが本当に認知症対策として効果的なのか、ということについて、私なりの意見を交えながら、お話しようと思います。
クロスワードパズルやナンプレって効果あるの?
このサイトでもよく言っているのですが、知的活動は認知症対策として非常に効果があります。
知的活動、というのは脳を使い、思考を巡らせることを指します。
例えば
〇〇という公式を使い
式を解く
しかし実際に答えを出してみると
正解の答えと数が合わない
ではなぜ合わないのか
あの時のこの計算が違うのかな・・・
などなど思考を巡らせることを指します。
数学を例に出しましたが、身近なことでもいいです。
まずは野菜を炒める
でもその前に野菜を洗おう
野菜を洗ったら、まず切ろう
あれ?野菜はどのくらいのサイズで切ろうかな?
好みとしてはすこし大きめに切ったほうが好きだけど
あまり大きいと食べにくいなー
そういえば、この前大きめに切ったら
食べにくいって家族に怒られたなー
と自分の頭の中で思考を巡らせることも知的活動として有効です。
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そのため、認知症予防として有効な思考術というものがあるのですが、これはまた後日、別の記事で紹介したいと思います。
さて、本題に入りますが、クロスワードパズル、ナンプレは認知症予防として有効です。
あるアメリカの医者が知的活動について研究したものがあります。
研究者「認知症は奥が深い、なぜ認知症になってしまうのか」
研究者「すこし大勢の人を集めて、研究してみよう!」
研究者はアメリカのニューヨークの高齢者、約500人を対象に、5年間にわたって研究しました。
研究者「まずは認知症ではない健康的な人を集めよう
500人は集まった、よし全員健康的だな!」
当初、この500人は認知症ではない、という診断を受けていたのですが、5年後には4分の1近くの130人は認知症になってしまった、という結果となりました。
研究者「なぜ認知症になってしまったのか・・・」
研究者は考えました。
運動習慣、家族環境、食生活、いろいろな要因があるが、生活習慣に着目してしみよう、ということで、趣味の時間や空いている時間に何をしているのか、ということについて考えてみました。
読書やチェス、ギターの演奏やクロスワードパズル・・・
などなどいろいろな活動面から調査していくうちに、わかったことがありました。
研究者「チェスをやっている人は認知症になっている人が少ないぞ!」
日常の中で習慣的にチェスをやっている人は、認知症予防として有効ということがわかりました。
具体的になにもしていない人を100としたら、チェスをやっている人は25、つまり認知症になるリスクが75%軽減できるということがわかりました。
チェスだけではありません。
クロスワードパズルは約40%軽減できるということもわかりました。
研究者「なるほど、開いている時間はただぼーっと過ごすことより、頭を使った作業は効果的なんだな」
さて、これがアメリカの研究の概要なのですが、この研究からもわかるようにクロスワードパズル、ナンプレは有効です。
しかし、段々と慣れていくうちに作業化してしまうのが、デメリットとしてあります。
同じ作業と淡々とこなしてしまい
同じような頭を使い方をしてしまうことで
効果がすこしづつ半減するのではないか、
という説を唱える研究者もいます。
それに対し、チェスの優れている点は、一人ではできない点です。
実際に誰かと会話をしながら頭を使うことで、より効果的に、脳に刺激を加えたので、チェスの方が認知症対策として有効ということがわかりました。
会話、というのは同じような返答、内容では、相手も飽き飽きしてしまいますよね。
相手の性格や趣味、またその時の会話の内容によって、話す内容も変わりますし、話すトーン、声、表情も変わりますよね。
やはり会話、人との交流というのは認知症予防にそれだけ効果があるんですね。
さて、今回は認知症対策とクロスワードパズル、ナンプレとの関係について紹介しました。
パズルやナンプレは有効ですが、一人で黙々と作業するより、誰かと相談したり、一緒に問題を解くことで、会話が生まれ、より効果的になるようです。
問題も楽しみながら、会話も楽しみながら行うことで、効果が倍増し、より長続きできる秘訣では、と個人的に思います(*^^*)