認知症が進行してしまう家族の名前や顔を忘れてしまう方がいます。

実際に家族の方が認知症の方をサポートする際、

あなたは誰ですか?
突然人の家に入ってきてびっくりするじゃない!どなたですか?

というような返答をされ、驚かれる方も多いようです。

これは私の体験談になりますが
私の祖父も認知症であったのですが
やはり家族の顔はうろ覚えであり、間違えることもよくありました。

ただ、私の祖父の場合、見たことあるけど誰だか思い出せない、というような認識で
ぼやーっとした印象があるくらいで
やはり私もショックですが、それ以上に祖父をサポートしていた
祖母、祖母と同居している叔父がかなりショックを受けていまいした。

さて、突然、こんな風に自分の名前や顔を忘れてしまい
あかの他人のように接してきた場合
どのように対応するのが良いのでしょうか。

今回は、認知症と顔、名前忘れについてお話します。


なんで顔や名前がわからなくなってしまうの?

認知症、というと物忘れや記憶の障害、というイメージがありますが
顔、名前の忘れも記憶能力の低下が要因となっています。

記憶には即時記憶、短期記憶、長期記憶などいろいろな記憶がありますが
認知症の方は即時記憶、短期記憶といった
“今”の時点から新しいことを忘れていきます。

初めはだんだんと新しいことが覚えられない状態から始まり
すこしづつ、昨日や数日前といったことが思い出せなくなり
進行してしまう昔の記憶さえも忘れてしまいます。

昔の記憶や手続き記憶、意味記憶という能力も低下してしまうので
なかなか会話が成り立たなくなってしまったり
コミュニケーションをとることが難しくなってので
記憶の低下は生活する上で様々な問題が起きてしまうんですね。

手続き記憶、というのは、
例えば、服を着る、自転車に乗る、やかんでお湯を沸かす、といった動作を伴う際の記憶のことです。

意味記憶、というのは、言葉の意味の記憶のことです。
例えば、”果物で赤くておいしい食べ物のイラスト”を見れば、
“りんご”とわかり、りんごがどのようなものか
頭の中でイメージできますが
意味記憶が低下するとそれが難しくなります。


どんな風に接すればいいの?

具体的にどんな風に対応すればいいのでしょうか?


①不安にさせない、ボディタッチが有効なことも。

これは私の体験談になりますが
ご家族の顔、名前が認識できなくなってしまった認知症の方と
私自身も接することが多いです。

上記で紹介したような祖父もそうですが
私の職場でも同じような認知症が多く
共通していることが”不安を抱えている人が多い“ということです。

短期記憶の能力も低下しているため
自分が今どこにいるのか、自分はこれからどうすればいいのか
という不安を抱えてることが多く
中には突然泣き出してしまう方もいます。

言葉による意思疎通も難しいため
優しく手を握ったり、肩や背中に手を差し伸べて
ボディタッチによって不安を和らげることもできることも多いです。

まずは優しい笑顔で相手に安心感を与えることに努めましょう。

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②繰り返し言葉で説明する

言葉の意思疎通が難しいと言いましたが
言葉による文が伝わらなくても、断片的にわかることや
言葉の単語が伝わることがあります。

そのため、なにかを伝えたいときに
諦めずに何度も繰り返し伝えることも有効です。

その際、声のトーンは優しい口調、雰囲気で伝えましょう。

言葉がわからなくても、雰囲気が伝わることがあります。

自分の言葉が上手く伝わらなくても、怒っている、怖い、というような印象が
認知症の方に伝わることもよくあるので
できるだけ柔らかい口調で伝えましょう。


③焦らない、冷静に対応する

これは他の症状が現れたときでも共通ですが
まずは焦らずに冷静に返答、対応することが大切です。

自分が不安になってしまったり、焦ってしまうと
その不安、焦りは不思議と認知症の方にも伝わってしまうことがあります。



対応や接し方としては以上のようなことを心がけてみましょう。

家族の名前や顔を認識できなくなってしまうほど
認知症が進行してしまった場合、身体能力が低下していることも多いです。

寝たきりになってしまう方や、車椅子、椅子に座ったきりになっている方も多いです。

このような状態になってしまうご家族のサポート、ケアも大変になってしまい
介護の負担も大きくなってしまうので
場合によっては、老人ホーム等の施設もご検討することも1つの手段です。

ご家族でサポートする方は介護疲れで悩んでいる方も多くいらっしゃいますが
共倒れしてしまうことが本当に悲しいことですので
自分を助ける意味でも、施設やケアマネージャー、ソーシャルワーカーに相談してみましょう。