誰しもなにかを集めたり、趣味としてなにかをコレクションをしていた経験は1度はあるかと思います。

私自身、今はないですが
以前はポストカードを集めるのに凝っており
お店で見かけた素敵なポストカードを集めるのを趣味、楽しみとしていた時期がありました。

さて、認知症の方でもなにかを集める収集癖がある人がいますが
その収集癖が原因でトラブル、悩みの種になっているご家族は多いかと思います。

一見、ゴミのようにしか見えないものを集めたり
自宅にあるトイレットペーパーやティッシュを集めては
貯めておくという認知症の方もいます。

なぜそんなことをするのでしょうか?

今回はそんな認知症の方の収集癖と
その対策、心理状態についてお話しようと思います。

なんで収集癖をするの?

認知症の方は判断力が低下している方多いです。

そのため、一見なにに使うかわからないようなものでも

・なんとなく使えるだろう
・これはなにかに使えるな
・おーこれはいいものだ!

と思い、物を集めて、溜め込み、
また物を集めた場所、溜め込んでいるものを忘れてしまうことがあります。

①なにに使うかわからないけど、惹かれたものを集める
②集めたものをどこかにおく
③おいた場所、集めたことを忘れる
④さらに物を集める

というようなサイクルで物を集め続けてしまうことがあります。

家の中にあるものならまだしも
時にはお店のもの、人のものを勝手にもってきてしまって
トラブルになるケースもあるので
やはり過度の収集癖は問題になる場合もあります。

また、収集癖の大きな要因として
認知症の方が抱える”漠然とした不安“というものがあります。

見当識(自分の今いる場所、時間について把握する能力)が低下していることが多く
そのことが要因ではっきりとしない不安、寂しさ、孤独感を抱えていることが多いです。

そのため、普段からよく使う、ティッシュやトイレットペーパーをあ集めては
貯めておくという心理があります。


どんな風に対策すればいいの?

具体的にどのような対策をすればいいのでしょうか。

①大切なものは隠しておく

通帳やお金、財布などサポートするご家族の方が
大切にしているものはどこか別のところに隠しておきましょう。

これらのものを認知症の方が収集し
さらにどこに置いたのかわからなくなってしまう、ということもありますので
大切なものを予め別の場所に保管しておくことで
トラブルを少なくすることができます。

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②不安を感じさせない

上記でお話したように
認知症の方は不安、孤独感を感じていることが多いです。

そのため積極的に声をかけ
不安を取り除くことで収集癖が落ち着くことがあります。

認知症の方がなにかを集めたり、探すような動作をしたら
一声かけ

「なにか探しものでもありますか?」
「なにかお探しみたいですが、お茶でも飲んでゆっくりしましょう」
「私も一緒に探しますよ」

というように一声かけることで改善できる場合もあります。

話し相手になり
収集するものとは別のものに意識させることが大切ですね。


③不衛生なものには注意する

時には悪臭を放ったゴミ、明らかに不衛生だとわかるものを集めることがあります。

そんな時はそのゴミを誤って口に入れたり
どこに置くか見守り、すこし落ち着いたところで
こっそり片付けましょう。

いきなり

・これは集めちゃだめだよ!
・汚いからこれは触っちゃ駄目!

と怒鳴ったり、物を取り上げることは
かえって収集癖をエスカレートさせてしまったり
ストレスを与えてしまいます。

本人の目が届かないところで
こっそり片付けることが大切です。

ただ、いきなり収集したもの全てを片付けてしまうと
本人も気づいてしまうので
まずは不衛生なものは早めに、そこからすこしづつ片付けていくことで
スムーズに物を整理することができます。

対策としては以上になります。

ポイントとしては無理にとめない、怒らない、ということが大切です。

なぜ本人がその物を集めているのか
ということを考え、会話を通して
その気持ちを聞くことも大切です。

気持ちや不安の訴えを聞くことで
安心感を与えることもできるので
些細な声かけ、コミュニケーションが大切です。



さて、今回は認知症の方の収集癖についてお話しました。

どこからそんなものを集めてきたんだろう
と思うようなものを集めてくることもありますし
そんなもの何に使うんだろう
と思うこともあります。

本人にとっては大切なものであり、必要なものであるという気持ちを理解した上で
冷静に対応しましょう。