今回は認知症の人の対応、会話をする時でのポイントについてお話しようと思います。

あなたの何気ない会話、発言がもしかすると
身近大切な人の認知症を進行させているのかもしれません。

さて、話は変わりますが
私は某病院に勤めており
やはり認知症の方はとても多いです。

患者さん「今何時?」

私「今はお昼過ぎだよ」

まだお昼ご飯こないね、お腹すいたよ、まだなの?

〇〇さんねー、さっき私と食べましたよー^^

ええ!?そうなの?あら、わたし頭がぼけちゃったのかしら・・・。

~30分後~

今何時?

今はお昼ぎだよ~(以下上記の会話が続く)

というようなやりとりをすることが、よくあります。

仕事が立て込んで忙しい時に、何度も同じことを言われるのは
時々「困ったなー、なんて言おう・・・」と思う時もあります。

でもお爺ちゃん、お婆ちゃんの笑顔は可愛いですし
なにより自分の知らない話をたくさん知っているので
例え同じ話をしていても苦にはならないですね。

ただ、家族、親戚、身近に認知症の人がいて
同じ会話をする、やりとりをする、というのは
かなりつらい、しんどい、イライラする、と感じる人が多いようです。

あなたの身近にも認知症の人がいて

もうこの話は何回すればわかるんだよ!
何度この質問したと思ってるの?
自分ではすこしは考えてよ!

などなど、ストレスを感じたことはあるのではないでしょうか。

今まで一緒に過ごしてきていた人が突然認知症になり
今まで通りに一緒に過ごせない、というのは本当につらいと思います。

ただ、ここでよくあるのが、認知症の人に向かって

「さっき説明したでしょ!なんでわからない?」
と怒鳴りつけたり
「自分でやれよ!自分で考えろよ!」

と叱ってはいけません

また無視、スルーも良い対応とはいえません

なぜでしょうか?

認知症の進行には日ごろの生活習慣であったり
食生活、睡眠などが要因といわれています。

加えて、進行をさせてしまう要因の1つとして“ストレスを与える”をというのがあります。

認知症の人にストレスを与える、というのは
脳にダメージを与え、認知症を進行させてしまう要因となり
責めない、怒らない、叱らないを心がけるような対応、会話がポイントと言われています。

そのため、できるだけ発言、行動は否定せず
理想は“穏やかに、柔らかに”というのが理想です。

でも、介護をする私たちも人間ですから
ストレスも溜まりますし、つい強く当たってしまうこともあります。

同じ質問、会話をされてしまったときはどうすれば良いでしょうか?

ポイントは2つあります。

①オウム返し

今何時?

私「今何時だろうねー、何時くらいかなー」

んー何時だろうねー、お昼過ぎかなー

私「そうかもしれないね、あそこに時計がありますよ、見えるかな?」

あ、本当だ、今2時なんだね。

よくある会話ですが
この会話では、オウム返しという返答を行っています。

質問に対して、質問で答える、というやり方にはなりますが
このメリットは

相手本人に考えさせる(脳に知的刺激を与える)

というメリットがあります。

脳に知的刺激を与える、つまりなにか考えさせる、というのは
認知症を予防させる働きがあるとわかっています。

オウム返し自体、それほど珍しい方法ではないですし
病院、施設などでは一般的なのですが
認知症の方と過ごす家庭ではつい怒ってしまうことがあるようです。

これは私の意見、感じ方なのですが
同じ質問をされても、オウム返しを行えば、私はそんなにストレスにならないです。
(あくまで私の感じ方ですが・・・。)

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次のポイントは

②共感と復唱

です。

お腹空いたなー、ご飯まだなの?

私「お腹すいたねー、ご飯まだこないねー」

早くきてほしいねー、早くもってきてよ

私「早くきてほしいね、今日のご飯は何だろうね」

この会話では、私の発言の

お腹空いたねー、と、早くきてほしいねー

が共感と復唱になります。

つまり、相手の発言を共感し、同じことを言ってあげるのです。

オウム返しと似ていますね。

会話でのポイントは上記2つです。

やたらめったにオウム返しするのも良くないですが
(逆にストレスを与えてしまいます)

否定はしない、訂正をする時は”穏やかに、柔らかに”が本当にポイントです。

“責めない、怒らない、叱らない”の3つの〇〇ないも大切なので
ぜひ気をつけてくださいね。

ちょっと余談になりますが、認知症の方は高齢者の方が多いです。

高齢者の方は耳が遠い方も多いですし
できるだけ“①大きな声 ②低い声”で話かけることが非常に大切になります。

低い声、というのは声の音ですね。

人間の耳は老化によって、高い音、高い音の声を聞き取りづらくなります。

そのため、少し声の音を下げて、ゆっくり話しかけるのが大切になります。



さて、今回は認知症の方と接する時の対応についてお話しました。

認知症の方と接する時以外でも、”穏やかに、柔らかに”というのは
人間関係作りの基本ですよね。

認知症予防は小さなことからコツコツと、というのが大切ですので
まずは自分の声、発言から変えてみると良いですね(*^^*)