認知症の方で尿失禁や便失禁といったトイレの失敗は多いですし
ご家族でサポートしている方にとっては
よく悩みの種になる1つだと思います。

尿失禁、便失禁が未然に防ぐことができれば
認知症の方も、介護する側もとても楽ですし
お互いがとても気持ち良いですよね。

さて、そんなトイレの失敗につながる要因に
認知症の方のおむついじり、おむつ外しがあります。

おむつをしっかりしたつもりなのに
気づいたらおむつを外している、あるいは
おむついじりをしたことによって、おむつがずれ
失禁や失便がパット、おむつから出ている、ということが度々あります。

病院で勤めている私もこんな経験はありますし
オムツをしている患者さんが、オムツをいじっている、
オムツを外そうとしている姿をよくみます。

あなたや、あなたのご家庭でもオムツ外し、おむついじりに
一度は悩んだことはありませんか?

今回は認知症の方がなぜオムツをいじってしまうのか、
またその予防策や対策等をお話しようと思います。


 

なぜオムツをいじってしまうの?

オムツをいじることはそんなに問題ないですよね。

その後、尿失禁、便失禁のケアがとても大変になりますし
認知症の方も衛生的に保たれているとは言えませんよね。

なぜいじってしまうのでしょうか?

いくつか原因があります。

①おむつをしているのが痒い、陰部に不快感がある
②おむつがきつい、あるいはゆるい
③おむつをしていることに違和感を感じる

のいずれかが要因が考えられます。

①おむつしているのが痒い、というのは
おむつや、パットが汚れている場合が多いです。

また陰部やおしりが清潔に保たれておらず
便や尿が完全に清拭されていなかったり
衛生環境が保たれていない場合に痒み、不快感を感じることがあります。

そのため、この不快感をなんとかしようと思い
おむつを外してしまったり、いじってしまいます。

②おむつがきつい、ゆるいというのはそのままの通りで
認知症の方が利用しているおむつのサイズがあっていないことが要因で
おむついじりをしてしまうことがあります。

例えば、私たちもブカブカのズボン、ゆるゆるの下着で寝た場合
きっと不快感で寝ながら無意識のうちに脱いでしまうことがあると思います。

靴下を履きながら寝てしまったとき
足先が気持ち悪かったり、暑くて、靴下を無意識のうちに脱いでしまったという経験を
あなたはしたことがないでしょうか?

おむつのサイズが悪かったり、通気性が悪いと
同じように不快感を感じてしまいますね。

③おむつをしていることに違和感を感じるというのは
すこしおむつに慣れていない方に多いです。

あるいは認知症が進行してしまった方に多いです。

自分がおむつをしていることがわからず
おむつを"おむつ"として認識することができず
自分はパンツではない"なにか"を履いている、なんだろう?
と気になって弄ったり、外して確かめようとします。


 

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予防策はないの?どんな対応すればいいの?

上記で紹介したように
おむつをいじってしまう要因としていくつかあります。

おむつ内、陰部周辺の衛生環境が悪いため
おむつをいじってしまうことが多いため

①こまめにオムツ、パットを確認、交換する
②オムツ交換時(トイレ時も含めて)は陰部、おしりを綺麗に清拭する

ということを心がけて、サポートするだけでも
おむついじりが改善することができます。

あるいは、オムツを変え、紙おむつにするなど
パンツそのものを変えてしまうことで改善することもあります。

どうしてもおむついじりが改善せず
便失禁、尿失禁に悩む場合は、ベッドの防水シーツを検討してみてください。
(私の職場ではラバーシーツと呼んだりします)

防水シーツは尿失禁を起こし、おむつから出ても
ベッド全体、布団全体を汚してしまうリスクが減り
介護者側の負担を減らすことができます。

ちなみにオムツいじり、オムツ外しを予防しようとして
つなぎ服を着せて、予防される方がいます。

つなぎ服は介護する側にとっては楽かもしれませんが
認知症の方にとってはストレスの要因となり
認知症を進行させる要因にもなりますのでオススメしません。

以前、弄便、便いじりについての原因と
その対策についての記事を書きましたが
むやみやたらにつなぎ服を着せたり
手足を縛る、拘束するのは大きなストレスを与えることになってしまいます。

こちらの記事について興味がある方はぜひこちらもどうぞ。

▼弄便ってなぜするの?便は汚いけど触りたくなってしまうもの?


 


さて、今回は認知症の方のおむついじりの原因と
その対策、予防策についてお話しました。

 

 

おむついじり自体はそれほど問題になるような行為ではないですが
時折、おむつ、パットを外して口に入れようとする方がいます。

そうなってしまうと、口に含んで窒息する、というリスクもあるので
こまめにオムツを外していないのか、確認することも大切ですね。

もちろん失禁、失便がないか、衛生的にどうなのか
確認することも非常に大事ですね。