高齢者で仕事をしている人は少ないです。

仕事を退職し、趣味に没頭する方もいれば
特に趣味をやることなく、家でだらだらとテレビを見たり、新聞を見る人も多いのではないでしょうか?

私の病院でも、高齢者の患者さん、認知症の患者さんにいろいろと話を聞き
なにか趣味はありますか?なにか時間を忘れるほど没頭できることがありますか?
と聞くと、”特にないなー“と答える人は多いです。

中には70代、80代で仕事をしている人もいますがこれは一部ですよね。

家族旅行や山登り、散歩、孫と遊ぶのが生きがいという方もいますが
お金の問題や、足腰を痛めて、ちょっと外に行く人が億劫という方も多いのが現実ですね。

やはり家でだらだらと過ごす、というのは勿体ないですし
だらだら過ごすことが直接認知症に影響を与える、という文献を見たことはないですが
80代、90代で認知症にならず、健康的に過ごしている方は
なにか趣味、好きなことを持っている方が多い
、というのが私の印象です。

さて、今回私がオススメしたいのはタイトルにあるように
カラオケです。

個人的にカラオケ、もっといえば、ダンスは最強の認知症予防の1つだと思います。
(他にもあります)

カラオケというのは非常にメリットがあります。

・曲にあわせて歌を歌う(発声)する

若い人は難なく行っていますが、意外と脳、頭を使います。
知的活動は脳を活性化させ、認知症予防に非常に有効と
最近の脳科学研究の世界でもいわれています。

・他の人と一緒に歌を歌う

誰かと一緒に楽しむ、同じ空間を過ごすというのは
充実感、満足感があり、一人では得ることができない楽しみがあります。
社交的な遊びは脳の老化を抑制するという研究もあります。
(カラオケに限らず、例えばゲートボール、トランプなども含めて)

・歌を歌うこでカロリーを消費する

カラオケは意外とエネルギーを使います。
最近のカラオケでは一曲歌うごとに
“あなたの消費カロリーは〇〇カロリー♪”というように表示してくれるものもあります。
カラオケや軽い運動、散歩といった有酸素運動は
脳だけでなく、体全体を活性化させます。

他にもいろいろなメリットがありますが
カラオケがもたらしてくれる恩恵は非常に多く
認知症予防に非常に有効です。

脳科学、脳神経科学の世界でもいろいろな研究がありますが
個人的にカラオケを非常にオススメする点として
“口を使う”という点があります。

よくお正月にお餅をのどに詰まらせて、救急車で運ばれた

というニュースを聞いたことがないでしょうか?

食べ物を飲み込む(これを医療では嚥下といいます)というのは
加齢に伴い低下するのですが
カラオケを通して口、顔の筋肉を使うことで知らず知らず嚥下機能を高めてくれるんですよね。

ちなみに老人ホームや施設ではお昼ご飯、夜ご飯前に
“お口の体操”と称して、発声、顔の筋肉を使った運動をします。

それくらい口、喉、顔の筋肉は重要視されているんですよね。

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ダンスはさらにすごい!

今までカラオケの話をしましたが
ダンスはさらにすごいんです!

カラオケと比べて、全身を使うのでより
心臓、肺、筋肉を通して全身の能力を高めてくれます。

ただ、ダンスがすごいのでぜひやったほうがいいですよ!なんて話をすると

ええ?ダンス?恥ずかしいよー・・・
ダンスなんて膝が痛くなるだけだよ。
それよりも家で寝ていたいよ
ダンスなんてしたことないし興味もないよ

などなどいろいろと意見をもらいます。

確かにダンスをやっことがない人にいきなりダンスがいい!
と言われてもすこしハードルが高いと思います。

でも、日本人なら誰も1度はやったことがあるダンスがあるんです!

あなたも1度だけでなく、2度、3度はやったことがあるのではないでしょうか?

それは、ラジオ体操です。

ラジオ体操は激しい動作もなく比較的ゆったりとした運動ですし
なにより一度はやったことがあるので
新しい動きを覚える必要もないです。

体操、といっても音楽に合わせて体を動かすので立派なダンスですね(‘-‘)

もし、あなたが

すこし体を動かしてみたいなー
ちょっと気分転換になにかしたい
認知症予防になにかしたいけど、簡単なことから始めたい!

ということを思っていたら
カラオケやダンスはどうでしょう?

音を楽しむ”音楽”は私たちの日々の生活を豊かにしてくれますし
身近にあるので、まずは好きな音楽、好きな歌を聴くことから始めると良いですね!

余談ですが東京都が推奨する体操に“TOKYO体操”というものがあります。

こちらは立って行う運動と、座って行う運動があり
自分の体に合わせた運動ができるので非常に全身の機能を高めてくれる運動となっています。

▼TOKYO体操

都内や関東のいくつかの病院、施設ではラジオ体操ではなく
このTOKYO体操をリハビリに取り入れているところもあるので
ぜひ参考にしてくださいね!



さて、今回はカラオケとダンスと認知症の関係について紹介しました。

ダンスやラジオ体操を始める方はぜひ準備運動もしてくださいね!

ストレッチや準備運動を行う前に激しい運動をしてしまうと
怪我をしてしまったり、筋肉を傷めてしまう原因にもなりますので
しっかり準備をしましょう!

認知症予防に利くストレッチ、運動を近々紹介したいと思いますので
お楽しみに!