介護、人のケアってすごい大変ですよね。

私は病院で理学療法士として働いているのですが
介護士さんも働いていて、働きっぷりを見ていると本当にもう頭が上がらないです。

食事の介護をしているときは
「こんなもん食えるか馬鹿野郎!!」
って怒鳴られて、口の中の食べ物を自分の顔にぶちまけられたり

トイレの介護をしているときは
「自分でトイレに行かせろよ!!」
ってほとんど歩行ができない患者さんに怒られるのを見ます。

そんな風に言われても介護士さんは
「力不足でごめんね!○○さんのこと気遣えなくてごめんなさいね」
と申し訳なさそうに謝ったり、
怒鳴られたり、殴られても、ニコニコと対応する介護士さん
本当に尊敬していますし、いつも頭を地面にこすりつけて土下座するような思いです(汗

さて、今回は介護のお話し。

高齢者のおじいさん、おばあさんの介護を自宅でしている方は多いかと思います。

反対に介護が必要な高齢者の方が一人暮らしをしていたり
高齢者の妻が高齢者の夫を介護する老老介護が今非常に問題になっています。

その中でも今回お話しするのは、遠距離介護です。

一人暮らし、独居をしている高齢者は多いのですが
高齢になってしまった家族を、遠く、遠方に住んでいるため
直接的な介護、サポートができなく
遠距離からサポートする遠距離介護が今、問題になっています。

実際にこれを読んでいるあなたも既に遠距離介護をしていたり
あるいは遠距離介護に悩んでいるのかもしれません。

私には関係ないわ
自分はまだ実家に住んでいるし、大丈夫かなー

そんな風に考えている人もいるかと思います。

でも、やがては高齢になってしまう親。

介護が必要になってしまった時のために
日ごろからどんな準備をしに、どんな手順で、どのようにして介護をするのか
考えることが大切ですよ。

目次
①遠距離介護ってどのくらい大変なの?
②遠距離介護のポイントとコツは?
③遠距離介護のワンポイントアドバイス
④まとめ



遠距離介護ってどのくらい大変なの?

遠距離の介護のつらさの特徴として
直接接触して介護ができない、相手の顔を見ることができない、という点がまずあります。

介護が必要、助けが必要だと自分ではわかっている
でも相手の顔が見れない

これってかなりつらいですよね。
相手が1人では生活するのが難しいと知りながら
でも、なくなくそういう状況にしてしまっている

と自己嫌悪に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

もしくは逆に
遠方だし、こっちにはこっちの事情があるから仕方ない
と割り切れる方もいるのでしょうか?

遠距離介護をしている方でも
望んでそのような形になっているわけではない方が多いと思います。

自分の仕事の都合や、金銭面、時間的な制約、
その他、自分の家庭事情や、介護をされる相手の気持ちなど
様々なことが要因に遠距離介護になっているのだと思います。

遠距離の介護のつらさ、大変をまとめると

1)相手の顔がみえないため、気持ちがしんどい

2)具体的に相手がどんな風に生活しているのか想像しにくい
そのため相手が一番なにに困っているのか、悩んでいるのかわかりづらい

3)介護サービス(ケアマネなど)と連絡がとりにくい
  電話でも連絡はとれますが、実際に会って直接話した方が
自分の要望なども伝えやすいです。

4)金銭面の負担が大きい。遠方なために逐一、相手の生活をみにいくだけでも
お金の負担がでかいです。

5)認知症や別の病気、障害があった場合、その進行に気づくことができない。
病気の対策としてなにより大切なのは早期発見です。

まとめてみるとこのようになります。


遠距離介護のポイントとコツは?

遠距離介護を行う上でポイントとコツとなんでしょうか?

介護が必要になる高齢者の家族や認知症の方の状態や
できる能力、なにができないのか、という状態に合わせて
もちろん介護の仕方は変わります。

ただこれだけは抑えておきたいポイントをお話しします。


1)介護サービスをフルに利用する

まずはサービスを最大限に活用することが大切です。

いろいろなサービスがありますが
まずはケアマネージャーに相談し
どんな介護が必要か、どんなサービスが必要なのか
と連絡を早めにとることが重要ですよ!

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2)親の気持ちの裏まで考える

親の気持ちに限らず、相手の気持ちの裏まで考える
相手の発言、気持ちの裏まで考える

ということは私たちの普段の生活でも大事だとは思います。


3)親の生活はどんな生活をしているのか?と考える

上記の親の気持ちを考える、と似ていますが
親が今どんな生活をしているのか、と考えることは非常に大切です。

・ご飯はちゃんと食べれているのか、料理をしている?お惣菜?
・トイレはできている?衛星状態は保たれている?
・お風呂は入れている?お風呂で転んだりする危険はない?
・洗濯はできている?毎日同じものを着て、不衛生じゃないか?
・適切に介護サービスを受けられている?サービスは足りない?多い?
・病気が進行していない?認知症がひどくなってない?
・今の家で不便じゃない?手すりをつけたり、リフォームの必要性はある?


このようにたくさんの疑問、ハテナを考え、
この疑問を解消をすることが大切です。

なにか不都合があった場合、親の今の問題点、悩みの点を発見することができますが
なにより遠距離で不安、相手がどんな風に生活しているのか
という不透明さを解消してくれます。

自分を落ち着かせる、自分に安心感を持たせる意味でも
日ごろから相手がどんな風に生活しているのか、と考えることは大切です。

相手の生活がよくわからないからこそ、
不安になったり、悩んでしまうんですね。


4)情報収集はなによりも大切

情報社会の現在ですが
まずは情報を集めることがなにより大切です。

・どんなサービスがあるのか
・親の周辺にはどんな施設があるのか、その施設の特徴は?
・介護費用をなるべく抑えたい
→なにか交通費を抑える方法がないのか
・遠距離介護に役立つものはなにかないか


などあれこれ、考え、探すことが大切です。


5)相手の近隣に頼れる人がいるとなお(KPを作る)

遠距離介護をする際、親、相手の近くに
頼れる人がいると、ぐっとサポートがしやすくなります。

介護が必要な人にとって、最も重要な人物、
言うなれば介護をする上で欠かせない人をKey Person(KP)と
医療や介護の世界ではいうのですが
自分以外のKPの存在は非常にでかいです。

KPの役割は家族だけでなく、親族がされる方が多いですね。
(姪や甥など)


6)連絡を取るときはテレビ電話で!

最近では、LINE,スカイプなどの流行になり
テレビ電話がそれほど遠い存在ではなくなってきました。

テレビ電話を使っても、通信量しかかからないアプリもあり
相手の声だけでなく、親の表情や相手がどんな状況で生活しているのか
と知ることができるのでぜひおすすめしたいです。


7)親の資産はいくらあるのか知る

お金の問題というのは、非常に人間を複雑にします。

もっと汚く言えば、親の遺産がいくらあるのか、資産がいくらあるのか
ということは簡単に人間関係を壊して
さらに人をダメにする力もあります。

ただ親にある程度、貯金があったり、お金を貯めている場合
そのお金を使って、介護サービスや介護費用の負担にあてることができます。

兄弟がいて、何人かで親を介護する場合
結構、トラブルになりそうなので
慎重に話し合う必要があります。


8)遠距離介護者同士で情報交換する

介護をしている方同士で情報交換したり
お互いの悩みや不安を話しあうだけでも気持ちが楽になります。

身近に遠距離の介護をしている方がいない!という方もいると思いますが
認知症の介護であれば、“家族の会”という介護者同士で交流する会があります。

▼認知症の人と家族の会

このように地域で活動している団体やグループに参加することで
自分の悩みを和らげることができます。

一人で悩まない!
大変な時は誰かに相談したり、誰かに頼る!

ということが大切です。


まとめ

①遠距離介護は不安がつきもの。
 相手の生活が見えない、というのはお互いにストレスがかかる。

②介護サービスを利用するときは直接ケアマネなどとと話しあうことが大切!

③相手の状態が見えないから病気に気づきにくい!
そのため連絡を密にすることも大切。

④介護サービスはフルに利用する!

⑤親の発言にごまかしはないのか、裏を読むこと。

⑥介護サービスは情報戦、どんなサービスがあるのか情報を集めること!

⑦できたら相手の近隣に頼れる人がいると心強い!

⑧電話よりもテレビ電話がベスト、顔を見るとお互いに安心。

⑨介護を始める前に親の資産はどれくらいあるのか確認すること。

介護者同士で交流すると自分のストレスが減ることも。




遠距離介護はやはり身体もメンタルも金銭的にもきついことが多いです。

介護を始める前にどんなサービスがあるのか
果たして本当に遠距離で親を見ることができるのか

ということをまず念頭におきましょう!