高齢者の方で健康維持のためになにか運動をされている方は多いです。

その一つとして散歩をされている方も多く
あなたも日常の生活習慣として散歩を取り入れている
あるいはこれから取り入れようとしているのではないでしょうか?

散歩は認知症予防としてかなり有効な方法として広く知れ渡っており
高血圧予防やメタボリックシンドローム予防としてもとても有効です。

今回はそんな散歩と認知症の関係についてお話していこうと思います。


認知症・ボケ予防に散歩が最適なのはなぜ?

散歩は認知症対策に効果がありますが
私も病院で勤務している際、患者さん、患者さんの家族からこんな質問を頂きます。

「入院してだいぶ体が良くなったけどまた入院したら嫌だわ・・・」
「退院してもなにか運動したい、なにかおすすめの運動とかありますか?」
「散歩を前にしていたけど、退院した後もした方がいいのかな?」

などなど質問を受けます。

やはり運動習慣は大事ですし
運動の重要性を知っている方、実感している方は多い印象を受けます。

私の意見としては
散歩、または水泳を強くオススメします。

有酸素運動は認知症予防、生活習慣予防として
有効であると以前こちらの記事でも紹介しました。

▼認知症予防と有酸素運動について

すこし細かい話になるのですが
カナダである研究者がこんな研究をしました。

研究者「認知症予防に運動はいいらしい。
しかし、一体どれくらい運動すればいいんだろう?」

研究者「よしいっちょ研究してみるか!」

研究者は65歳以上の人を6000人以上集め

①運動を普段しない
②週2回以下の運動をしている(METsは低レベル)
③週3回以上の運動をしている(METSは中レベル)
④週3回以上の運動をしている(MEtsは高レベル)


というグループに更に分けました。

このMETs(メッツ)というのは”運動強度“といいますが
運動のきつさ“とイメージしていただけるとわかりやすいです。

なにもしていない椅子に座っているときのきつさをしたときを”1”とした時
ゆったりとした歩行(時速3km)を”2~3”
早めの歩行(時速6km)を”5~6”
ジョギング(時速10km)を”8以上”
というようにきつさの度合いを数字化したものです。

この低レベルは1~3、中レベルは4~6、高レベルは7~といったように分類し
研究者は運動量に応じて、どれくらい認知症予防に効果があるのか調べたんですよね。

その結果、METsが中レベル以上の運動をしている③④グループは
認知症(アルツハイマー型)を大きく予防するという効果がわかりました。

研究者「なるほどきつい運動すればするほど、認知症予防にいいんだな!」

というような説を唱えたわけですが
普段、家の中での生活を中心にしている人が
いきなり週3回以上でさらにきつい運動をする!となると怪我をしてしまうリスクもぐっとあがります。

軽く転んでしまって、足の骨が折れた!腕の骨が折れた!というのはよく聞きますし
私の職場でもよく救急車で運ばれてくる方が多いです。

私の職場の場合、足だと大腿骨転子部骨折、大腿骨頚部骨折が多いです。
退院するまで1~2ヶ月間の入院はよくあり
そのまま寝たきりになってしまう方も中にはいます。

やはり急な運動は体にも大きな負担がかかるので
その場合は軽い運動から始めましょう。

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散歩をする際は
①知っている道
②軽く汗がにじみ程度
③手にはなにも持たない

という点に注意して散歩を行いましょう。

知っている道、というのは
もし転んでしまってなにかあった場合、助けを呼びやすいというメリットがあります。
知らない道だとどんな危険があるかわからないですしね。

手にはなにも持たない、というのはとても大切なことで
もし転びそうになってしまったと時に咄嗟に手を突いて転ぶことができます。

運悪く手を怪我しても命は関わることは少ないです。

しかし、頭を打ってしまうと、外傷性の脳出血や
命に関わるような怪我にもなりかねないです。

さて、散歩は有効ではありますが
やはり“転ぶ”というリスクもあります。

ここでオススメしたいのが水泳です。
市営のプールも地域によってはあるのですが
水泳は非常にリスクも低く、効果的です。

水泳といっても、クロールやバラフライといった泳ぎをするのではなく
プールの中で“歩く”だけです。

散歩の場所をプールにしただけですね。

水泳の大きなメリットとしては2つあります。

①転んでも浮力により、大きな怪我に至らない

②もしなにか溺れるようなことがあっても監視員がいるため発見が早い

という散歩にはないメリットが2つあります。

大抵のプール場には監視員がいるため
水泳をしていて、状態が悪くなってすぐに助けてもらうことができるので
安全に運動を行うことができます。

デメリットとしてはお金がかかる、といったところでしょうか。
(場所によって、安いところもあれば、高いところもあります)

私自身、職場で質問をもらった際、水泳を提案することが多いので
ぜひおすすめします。

ただ、くれぐれも無理はしないことが大切ですよ!
初めは準備運動と、こまめな休憩も大事ですね(*^^*)



さて、今回は認知症と散歩・水泳の関係についてお話しました。

歩くと膝が痛い!という高齢者の方も多いですが
プール内での散歩、歩行は膝の負担も軽くするので
痛みも軽減することができます。

無理をせず、すこしづつ継続して運動することが大切ですね(‘-‘*)